2011年7月23日
床に敷いてある古材板以外の所に、ドライウォッシュ工法を施していただきました。
見た目は洗い出しのようですが、決定的な違いは、お水を使っていないところ。
洗い出しは、水でセメントの表面を洗うことにより、混ぜた砂利などが頭を出す工法ですが、
ドライウォッシュ工法は、水を使わずブラシで行います。
床にはあまり施されないものだそうですが、今回は古材板の周りをぐるりと
ドライウォッシュ工法で仕上げていただきました。
ここまでくるのにも、いくつもの手順を重ねましたので、振り返ると同時に、
作業を追ってみたいと思います。
まずは、フェルトを敷いて、
その上にラスを貼って、
セメントで下塗りをして、
そして、ネットを貼ってモルタルで下地塗りをしてあります。

モルタルが下地になっています。

こちらは手作り。後の工程を考慮して作られています。

木ごてをあてて、表面にざらつきを与えます。

面をみると、模様が入っています。

このままぐるりと、同じ作業が

続きます。
そして、モルタルに接着剤を混ぜ中塗りをします。
これにより下地と上塗りが接着しやすくなります。
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そして、上塗りです。
ドライウォッシュ工法になってから、見学に来られる方が増えました。
こちらがこだわりの寒水石。届いていたものがイメージと違うということで、発注し直されたほど。
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ならしが終わったら、目地を入れます。



古材板のまわりにも、こて目地を入れます。

アクセントにもなります。
さらに、ならします。
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目地の上にセメントが乗っていると、後で取りにくいので、

こてで取り除きます。
このまま、水分が引くまで様子を見ます。
その後、表面にブラシをかけると、石が姿を見せます。
表面が乾ききってしまうと、石が出てきませんので、
その頃合いを見はからうのが、職人さんの腕の見せ所です。
次は、表面にブラシをかけます。
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