下塗りまで
2011年7月11日
下塗りまでが始まりました。
改めて、皆さまをご紹介。
次男の品川房男さん、63歳。
三男の品川清志さん、60歳。
四男の品川博さん、57歳。
博さんのご長男、福太郎さん、32歳。
まずは、下地塗りまでを追ってみたいと思います。
ボードの部分には、ネットで目地をふさいでいきます。
すべての継ぎ目に施します。
博さんは、天井部分のネット貼りです。
足場を組みます。
土は酸性、漆喰はアルカリ性という性質より、
漆喰をぬる前に、土壁にシーラーという接着剤を塗り、漆喰と土が中和しないようにします。
漆喰を剥いだところに一度目を塗ります。
アクリル性の接着剤 シーラー。
そして、2度目。細かいところは刷毛で。
それが終わったら、柱に漆喰がつかないようにと、下塗りの目印のため、養生テープをはります。
次は、粗を直します。
漆喰を粗用に練ります。
エアコンの穴や粗がある部分を埋めます。
穴をふさぎます。
粗のある所を塗って埋めます。
イタリア漆喰を練ります。
材料が続々と、
とどきました。
水と、
漆喰と接着材を混ぜます。
気候、用途によって練り方が違うそうです。
ゆるいときは漆喰を足して。
今回使われているのは、イタリア漆喰。下塗り、上塗り両方に使われるそうです。
日本の漆喰と違うのは、粒子の細かい石灰が混じっていて、強度があり、雨風、割れに強いそうです。
こて板にとって、
なんだかおいしそうです。
ボードがあるところはシーラーなしで下塗り。
清志さんは、狭いところを。
とても細かい作業です。
2階の下塗りが終了しました。
階段室、
1階のトイレも同じように。
次は、一階へ。
一階では博さんが、マスカーを敷いて、
古い漆喰の撤去作業を。
漆喰を剥いだところにシーラーを2度塗りします。
漆喰が取れないところは、そのままシーラーを塗ります。
この度使うのは3種類の接着剤。
セメント用の接着剤。
漆喰用、
下地の前の接着剤シーラーは、お水で溶いて使います。
床の下地の素材は、セメントと、砂と接着剤とお水です。
水を合わせて、
練ります。
大工さんが貼られたラスの上に、下塗りのセメントを塗ります。
幅木の上に塗ってから、
床へ。
清志さんも床のセメント塗りを。
ラスの上に塗っていきます。
セメント仕上げのところには、すべてラスが敷かれています。
あまり、床には施されない工程だそうです。
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漆喰職人のみなさま
2011年7月10日
漆喰職人 品川一家のみなさまがご到着です。
兵庫県加古川市からお越しになりました。
早速車から荷物を降ろされます。
こちらが、この度使われる道具です。
豆腐のケースも大切な道具の一つ。
建物の中を見て回られます。
2階のトイレ、
一階をぐるりと。
そして、突然皆さまが視界からいらっしゃらなくなったと思ったら、
床の近くで、協議されています。
早速幅木の件で質問があります。
こちらも幅木の件で。
こちらは和室。
床すれすれのところで計測。
こちらは、親子2代で左官をされています。
こちらの幅木のことで、
協議の結果
解決策が見つかりました。
後で、何故こちらの打ち合わせが大切なのか分かるのですが、
初めて目にした、床すれすれでの打ち合わせでした。
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床づくり
2011年7月10日
床の仕上げが、古材板を貼って、そのまわりがセメントの洗いだしの予定。
大工さんが、床貼りとラス貼りをして、漆喰職人さんに現場を渡す準備をされています。
床の補強をしたり、
作業台を
動かして、場所を作ったりと準備をします。
こちらはすでに、古材板を貼り終えたところ。
岡本夫妻が柿渋を塗っておいてくださった板を、
製材します。
足で押えて引っ張って。
製材後。こちらを使います。
板の幅の印をつけてある材木をものさし代わりに。
板を敷く場所を、設計図で確認。
平行になるように調べます。
何度も入念に、楯横の幅を調べます。
決まったら、まず一枚を敷いていきます。
続いて打っていきます。
この作業が続きます。
次は周りにフェルトを敷きます。
その上にラスを貼ります。
フェルトを貼って、
最後は、お二人でラスを貼ります。
お二人が帰られた後は、山本さんがご担当。
ラスを貼ったところには、セメントが塗られます。
切って、合わせて、
打っていきます。
整然と打ってあります。
くまなくラスが
貼られていきます。
壁、
階段室にも。
この上にセメントを塗ります。
ラスがあると、セメントの床への接着が強固になったり、セメントが乾いて縮むのを防ぐそうです。
(セメントが縮むと、そこを踏んでヒビが入ってしまうそうです。)
ラスを貼った後は、漆喰職人さんへバトンタッチです。
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