りげんどうの日々

大切なこと

2021年1月23日

大寒も過ぎ、あたたかな日が続いていましたが、今日は久しぶりの雨降りです。通勤の途中、ふくらみ始めたこぶしの花の芽を見かけました。季節は確実に春へと向かっているようです。

一日を通して冷たい雨が続きましたが、お店は思いのほか盛況で、足場のわるいなか多くのお客様が訪ねて下さったことを心からありがたく思いました。週に3日の営業となって、間もなくひと月が経ちます。初めはどうなることかと気を揉んでいましたが、思いがけず訪れた空白の時間。日々せわしなく動いてきた私たちは、改めて、「考えること」を余儀なくされました。

厳しい状況を、どう乗り越えていくか。限られた時間のなかで、どれだけ喜んでいただけるか。今もまだ、考え続けています。

今朝は、誕生日を迎えたスタッフに、お店からささやかなプレゼントが贈られました。普段は花束など皆で渡すのですが、休業期間中とあって、予算はほんの、気持ちです。今回贈られたのは…

なんとバナナ!!このバナナ、ただのバナナではありません。

よく見ると浮かぶ「HAPPY BIRTHDAY」の文字。絵を描くのが得意なスタッフが、夜を徹して(⁉)掘った芸術品なのでした。なかにはこんなキャラクターも。

受け取ったスタッフは、「今までで一番うれしい!!」と喜んでくれました。気持ちのこもったものであれば、見慣れたものも、素晴らしい贈り物になりますね。またひとつ、この場所で、大切なことを教えてもらった朝でした。

新年のご挨拶

2021年1月9日

明けましておめでとうございます。

いつもRe:gendoをご愛顧いただき誠にありがとうございます。新年は本日1月9日から営業が始まりました。新しい年の始まりは、背筋の伸びるような空気がそこかしこに流れ、気持ちが良いものですね。店内には松や梅が飾られ、華やかな雰囲気です。

出勤すると、朝早くから仕込みに励んでくれるキッチンスタッフのおかげで、店内は出汁の良い香りに満ちています。新しい主菜は「ロール白菜 柚子と白味噌のクリーム煮」。きっちりと巻かれた具のなかにはうずらの卵が顔を出し、食べ応えも十分。

小鉢のひとつにはつやつやと炊かれた黒豆が。

芯までふっくらと柔らかく、時間をかけてつくられたぽってりとした美味しさがしみじみと伝わります。

無事に新年を迎えられたことに感謝し、丁寧につくられた料理をお客様のもとに運ぶことのできる日常に改めて得難い幸せを感じました。1月2月は週3日の短縮営業となりますが、変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

冬仕様の南蛮漬け

2020年12月17日

12月も半ばに差し掛かり、冬の寒さを本格的に感じられるようになりました。間もなく冬至。そこかしこで柚子が並んでいるのを目にすると、毎日でも湯船に浮かべたくなってしまいます。昨日は関東地方でも大雪が降りました。この冬の備え、皆さまお済みでしょうか。

りげんどうでは昨日より、旬彩ごはん御膳の主菜が新しくなりました。

「イトヨリの南蛮漬け」

片栗粉をまぶしてふんわり白く揚がったイトヨリの姿はまるで雪のようだとスタッフにも大好評。南蛮漬けは夏のイメージがありますが、とろり甘酢と旬のお野菜がたっぷりと盛られ、お正月へ向かう気持ちが高まるような美味しい一皿に仕上がりました。

ご家庭では召し上がる機会の少ないイトヨリ、実は鯛(タイ)の仲間なんです。いたって単純な理由ですが「おめでたい」と「たい」の語呂合わせと、目の前の食卓に「めでたい」ものが皿に盛られることで、お祝いの宴席にふさわしい縁起ものとされてきた鯛。その鯛の仲間と知れば、イトヨリを食べた日にも、何か良いこと、あるかも?