りげんどうの日々

草花のこと

2020年7月9日

こんにちは。スタッフの森川です。
今日は店内に生ける草花についてお話したいと思います。

お店が営業自粛となった4月のこと。

外出もままならない中で、日々のなぐさめは一日に一度自宅近くを散歩する時間でした。
行く場所があるでもなく、気のおもむくままのんびりと歩いていると、
目に入ってくるのは小さく可憐な野の花々。

普段せわしなく自転車で通る時には気が付かなかったのですが、
注意して歩いていると、見たことのない植物があちらにも、こちらにも。

道端で出会う草花には、生花店に並ぶバラやダリアなどの華やかさはないものの、
なにか心に寄り添い、沁みわたるやさしさがあるように思いました。
咲こう、咲こうとする春の息吹をそこかしこに感じると、
ふさいでいた自分の心もゆっくりとほぐれるようでした。

お店が再開した日には、このちいさな草花を生けよう。
古民家のぬくもりに自然のいろどりを添えよう。
そう思ってからは、植物図鑑を片手に散歩するようになりました。
図鑑をひらくと、「コメツブツメクサ」や「キュウリソウ」など
食べものを連想させる花名もあり、思わずくすりと笑ってしまいます。
知らないことがあるって、たのしいものですね。

夏へと向かうこれからの時期、どんな草花たちと出会えるのかいまからわくわくしています。
店内に生けた草花が、来られた方の目にとまり心和みますよう。
すこしずつ、上達したいなと思います。