りげんどうの日々

お食事、デザート(カフェタイム)

あたらしい芽

2021年4月2日

4月は「はじまり」の時。

早咲きの桜は瞬く間に花びらを散らし、木々は萌葱色の新芽をのばし始めました。

長そででは汗ばむような日も多くなり、半そで姿で公園を駆けめぐる子どもたちも増えてきました。在宅勤務がふえたためか、真新しいスーツ姿を見かけることは少なくなり、すこしさみしいような気もします。けれどきっと、それぞれの場所で、あたらしいはじまりに胸をふくらませてこの4月を迎えた方はたくさんおられるはず。ふんわりとやわらかい春の空気には、そんな、数多くの期待がふくまれているような気がします。

りげんどうへも、あたらしい春の食材がたくさん届いています。うるいにわらび、スナップエンドウ。たけのこに若芽(わかめ)もこの時期ならではの旬の素材です。

米ぬかと鷹の爪を加えて下茹でしたたけのこは、わかめと一緒に若竹煮に。明日からのお膳の小鉢にあがります。ひとつひとつ、丹精込めてつくっています。限られた営業日数ですが、手をかけたお料理をじっくり味わっていただき、穏やかな春のひとときを過ごしていただけますように。いつもあたらしい、りげんどうでいられますよう、スタッフ皆ではたらきたいと思います。

新年のご挨拶

2021年1月9日

明けましておめでとうございます。

いつもRe:gendoをご愛顧いただき誠にありがとうございます。新年は本日1月9日から営業が始まりました。新しい年の始まりは、背筋の伸びるような空気がそこかしこに流れ、気持ちが良いものですね。店内には松や梅が飾られ、華やかな雰囲気です。

出勤すると、朝早くから仕込みに励んでくれるキッチンスタッフのおかげで、店内は出汁の良い香りに満ちています。新しい主菜は「ロール白菜 柚子と白味噌のクリーム煮」。きっちりと巻かれた具のなかにはうずらの卵が顔を出し、食べ応えも十分。

小鉢のひとつにはつやつやと炊かれた黒豆が。

芯までふっくらと柔らかく、時間をかけてつくられたぽってりとした美味しさがしみじみと伝わります。

無事に新年を迎えられたことに感謝し、丁寧につくられた料理をお客様のもとに運ぶことのできる日常に改めて得難い幸せを感じました。1月2月は週3日の短縮営業となりますが、変わらぬご愛顧を賜りますよう、お願い申し上げます。

冬仕様の南蛮漬け

2020年12月17日

12月も半ばに差し掛かり、冬の寒さを本格的に感じられるようになりました。間もなく冬至。そこかしこで柚子が並んでいるのを目にすると、毎日でも湯船に浮かべたくなってしまいます。昨日は関東地方でも大雪が降りました。この冬の備え、皆さまお済みでしょうか。

りげんどうでは昨日より、旬彩ごはん御膳の主菜が新しくなりました。

「イトヨリの南蛮漬け」

片栗粉をまぶしてふんわり白く揚がったイトヨリの姿はまるで雪のようだとスタッフにも大好評。南蛮漬けは夏のイメージがありますが、とろり甘酢と旬のお野菜がたっぷりと盛られ、お正月へ向かう気持ちが高まるような美味しい一皿に仕上がりました。

ご家庭では召し上がる機会の少ないイトヨリ、実は鯛(タイ)の仲間なんです。いたって単純な理由ですが「おめでたい」と「たい」の語呂合わせと、目の前の食卓に「めでたい」ものが皿に盛られることで、お祝いの宴席にふさわしい縁起ものとされてきた鯛。その鯛の仲間と知れば、イトヨリを食べた日にも、何か良いこと、あるかも?